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2022.04.08

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ランティエの新規プロジェクト、Style Proud《スタイルプラウド》が繊研新聞に掲載されました!

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10年前に秋田県に縫製工場を立ち上げたランティエ(東京、安藤仁貴社長)。4月に工場発デザイナー公募型ECサイト「スタイルプラウド」を開始する。「衣料品の大量廃棄問題を改善するとともに、国内製造業を元気にしたい」との強い思いからだ。多品種小ロットの国内工場が受注生産をベースに、インフルエンサーや服飾系専門学校生などの「服を作りたい」デザイナーと一般消費者をつなげるプラットフォームの確立を目指す。(大竹清臣)

 同社は08年11月に創業し、中国を起点とするOEM(相手先ブランドによる生産)企業として事業をスタート。東南アジアまで海外拠点を拡大したが、国内縫製業が相次ぎ閉鎖する状況に危機感を抱き、工場閉鎖で職を失った縫製業従事者を再雇用するため12年1月、秋田県に二つの工場を新設した。

 コロナ下で国内縫製業は厳しい。「今後の生き残り策として、安易にファクトリーブランドを開発・販売しても、クリエイションや発信力などに限界があり、成功するのは簡単ではない」(安藤社長)と考え、さらにSDGs(持続可能な開発目標)にも貢献できる新たなDtoC(メーカー直販)事業に活路を見いだした。それが工場発デザイナー公募型アパレルECサイトのスタイルプラウドだった。秋田の工場では当初50人の熟練工と30人の未経験者を採用した。「地元の様々な技術を持った職人を採用したため、新事業にはTシャツから紳士服までを縫製できる多技能工場の特性を生かした受注生産がふさわしい」と判断した。今回、秋田の拠点を司令塔にし、生地商社や付属メーカーなどが連携する新しい服作りの仕組みも始動する。

 参加するデザイナーは100人超。昨年6月から募集し、趣旨に賛同する人々が集まった。工場がECサイトの運営から生産、品質管理、出荷などを一貫して担うため、参加デザイナーは自らスタイリングして撮影・発信してもらうのが前提条件。その結果、参加者は7割弱がインフルエンサーで、累計フォロワー数は約300万人。高校生から60歳以上の人まで、アパレル経験者やファッション系インフルエンサーなど幅広い。連携する服飾専門学校ではカリキュラムの一環として服作りから販売までの過程を生徒に体験してもらう。「次世代の人材育成にもつなげたい」としている。

 同サイトでは1人・1デザインが基本。選考されたデザイナー本人の費用負担はゼロ。サンプルは本人に無償で提供し、販売数量に応じてデザイン料を支払う。安藤社長は「原価率25%を下回ると言われるアパレル業界で、店頭在庫や販管費、広告費、モデル撮影費などの経費を排除することで、原価率70%という価格設定での販売を実現する」と話す。一品単価は3500~1万円を想定。現状、工程数が多いスーツのほか、デニムや合皮は扱っていない。

 初年度の売上高は2億円の想定。「2月のプレオープンでのサイト来訪者の動向からも期待できる数字」とみている。工場の弱点を補完した今回の新たな取り組みでは、「従来型のブランドビジネスとは異なり、参加デザイナーが入れ替わり、新陳代謝を繰り返すことで飽きられず、〝すぐ終わらない〟プラットフォームになり得る」と安藤社長。だからこそ、「大きな利益を生み出すわけではないが、その利益は通常のプラットフォーム事業のようにIT企業に吸い上げられることなく、業界内に還元される」と強調する。

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